死者の花
11月1日は、死者の日。
現地では flor de muerto (フロール・デ・ムエルト=死者の花) という。
日本でいうお盆にあたる日で、各家庭では花を取り寄せて飾りを作ったり、豪勢な料理を作り、親戚一同が会して賑やかな日が過ごされる。
かっての日本でもつい何十年か前までは、同じように縁者が集い、家の強さと血の結びつきを確かめ合う時代だったが、今ではもう限りなく遠い昔のことのように思える。
ステイ先のSofia家も、昨夜から大勢の人が集い、楽しげな話声や笑い声が夜遅くまで耐えることがなかった。
友人Y氏のステイ先から料理を調達し、昼の宴とする。
異国の地で、そこに脈々と流れる血と、今にも消え去りそうな血の対比に大きな時の流れを想う。
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