飯盛神社
山に登るって、宮を訪ねるってことでもある。
もっと言えば、歴史に神に誘(いざな)われるってことだ。
そうでなければ、こんな猛暑の最中大汗かいて、無風の山に分け入り、数多の階段を上り下りすることがあろうか。
登頂の快感とは別に、たいていは後付けになるが、過去の人間の営みの一端を振り返る、静かな快感もある。
縁結びの神でもある下宮(本社)、もっと早く訪れればよかったかも。
中宮の明神鳥居はアルミ合金製では日本一。
中宮での林業の神五十猛尊(いそたけるのみこと)勧請の際、「その時、山々の木々は大動し恐ろしい迄もの地鳴りと騒めきが起った」とある。
上宮跡はいたって質素、鎌倉時代には300有余町の社領を領していたが、戦国時代の頃になると衰退し社領も18町余りに減少したという。
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